阿呆文庫

自作小説ブログ

一話完結

【パロディ小説】バイオ太郎

ある日、オジーは山へ芝刈りに、オルバは川へ廃棄物を捨てに行った。 オルバが川で廃棄物を処理していると、川上から何かが流れてきた。 それは、桃…いや、「かつて桃だった」ように見える物体であった。全体的に黒ずみ、形は崩れているし、よく見るとハエが…

【創作】厳しい学校

今週のお題「部活」※これはフィクションです この学校は結構きびしい。先日も、部活の練習中に立ち話をしていた部員二人がコーチにぶち殺されてしまった。

【創作】呪いのテレビショッピング

今週のお題「新生活おすすめグッズ」 テレビ「さあ!今回ご紹介するのは!新生活!オススメグッズでーす!」(拍手) とあるアパートの一室に住むニートは、ぼんやりとテレビを眺めていた。

【創作】自販機の呪い

今週のお題「お気に入りの飲み物」 がらこん!がらこん! 自販機から出てくる缶コーヒーの音。俺のお気に入りだ。

花見

今週のお題「桜」 見られていたのはッ!俺たちだったッ! ただただ、俺達は桜の下で飲み食いするだけだった。 桜など見ていない。花見とは文字だけ。実際は違う。 たまに桜の花びらが降ってきて虫かと思いビックリするくらいだ。

【小説】悩む者 歯磨き編

口が臭い。歯を磨かないといけない。でもどうしよう。夜でもいいか。寝る前に磨けば良い。 いや、夜は疲れているから磨けないかも知れない。寝てしまうかも。 それでは食後に磨けば良いのではないか。しかし最近の学説では、食後に歯を磨くことはあまり良く…

【小説】専属ミュージシャン

汚れている。 新品のギター、おろしたての衣装、サラサラのカツラ。 すべて、過去になった。 すべてが、もれなく汚れている。 シャワーを浴びている間に、部屋の一切のものが黒く汚されている! 専属ミュージシャンのこの俺は、これからライブだっていうのに…

【小説】胡麻みそ

バリ!バリバリバリ! 「よし!やっと完成だ!」 「やりましたね!はかせ!」 「人型ロボット」は突然走りだした!壁を突き破って外へ行ってしまった! 「ど、どうやら、技術的ミスかなにかあったようだな…」 「そ、そんな…。とりあえず、原因を調査します」…

【小説】違法外国人労働者

「はかせ!やりましたね!」 「うむ!アジアで1番の出来だな!」 「いやいや!世界1ですよはかせ!」 「ぬわっはっは!そこまでではないわい!エンジン性能では世界に遅れをとってしまうわい!」 「そんな!はかせと僕で作ったんですから、世界一ですよ!」 …

【独白】勝手がいい

「勝手がいい」とは、どういうことか。勝手とは何なのか。勝つ手。勝利する手。便利な手。マジックハンド。 マジックハンドがいい。ということなのか。マジックハンドにしやがれ!と言われたら、マジックハンドで生活しろ、ということか。尻拭いをマジックハ…

【小説】金目鯛

金目鯛は思った なんか ぴりぴりするなあ 痺れ るような そんな感 覚 なん でだろう な んか変なもん 食べたか 心当たり な いなあ でも 持論は ある き っと人間が 原因だ 海に はゴミが いっぱいで 体の中には マイク ロプラスチックだらけ 体のぐあいも …

【独白】もんじゃ焼き

もんじゃ焼き。そんなものは、食べたことがありません。 巷では、ゲロのようだと聞いたことがありますが、本当でしょうか。ゲロの、あの独特の、ツンとした臭いは苦手です。 そもそも、「もんじゃ」とは、どういう意味なのでしょう。私は、某国民的RPGに登場…

【小説】どっち?

ある歌手は悩んでいた。 野外コンサートを開きまくるが、まったくふるわず。 やがて、自分の容姿が原因と結論付けた。 整形とホルモン注射を繰り返す歌手。 歌手は、おぞましき筋肉の塊と化した。 そのうち、歌手を恐れて誰も来なくなった。 青汁を飲んでう…

【小説】佃煮

佃煮を食べながら、幹部候補リストを読む。 「佃煮、お好きなんですか」 「ん。健康に良いと思ってね。ひとついるかい」 「いえ、僕はサプリメント食品しか食べないので」 そう言って彼は、おもむろにカプセルを胸ポケットから取り出し、バリボリ食べ始めた…

【小説】レポートを渡せ!

脂汗が溢れ出る。 外は雨降り。 いんげん豆を口に持っていく手が止まらない。 大学のレポート。 偉い人の言葉を引用しまくって権威付けしたのは良いが、引用元を明記するのをことごとく失念していた。 友人に「俺はもうレポート完成したぞ。君はまだだと?ハ…